時は江戸───。
長狭藩藩主の代官である「柴田左門」は、「大黒屋利兵衛」と手を組んで悪事に手を染め、私腹を肥やす日々を送っていた。
しかしそんなある日、密偵が調査に入った可能性があるという報告を耳にする。
公儀隠密なのか、あるいは年貢高で幕府の覚えめでたい左門を妬んで足を引っ張ろうとする何者かの差し金か。
もし民衆の中に密告者がいるなら、ひっ捕らえて見せしめにせねばなるまい───。
「───お代官様、ここはひとつ罠を仕掛けてみては?」
「密偵を炙り出そうというのか?」
「左様でございます───下手に隠そうとするより、むしろ堂々と悪事を働いてやれば黙ってはいられますまい」
「確かに・・・しっかり網を張って逃さぬようにすれば済む話ではあるな」
「密告者を募るのも良さそうですな───そのための資金繰りは、無論私めにお任せいただければ」
「フフフ、よかろう───そちも悪よのぅ、大黒屋」
「いえいえ、お代官様ほどでは・・・フフフ───」
自らの安寧を守るため、左門はさっそく利兵衛と共に計画を練り始めた───。
[240126] [つるみく -Another-] 淫従くノ一 〜忠義を超える隷属〜 [GC1256232]
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最近更新:
01月29日 22:36
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