「叶うのなら――幸せな、結末を」 時は飛鳥。 神樹に代わり妖を封印し続ける「神」となった少年――ミコト。 妖から人々を救うため、災いと戦う「舞姫」となった少女――サクラ。 少年と少女、永生の呪いを背負った神と短命の宿命を背負った舞姫。 孤独の中で彷徨うミコトと、死に場所を求めたサクラ。 そこで出会った二人が共に過ごす、最後の二十九日――